News

第3回|マジメでユニークな凄腕印刷機オペレーター|社員紹介

2020/11/30

【スタッフ紹介】

仕事とは"生きること"

itosan_zenshin.jpg

印刷に使われるインキは、気温や湿度の変化だけで色いが変わってしまう。「インキは一定の濃さで紙面に印刷できるとは限りません。0,5ミクロンというわずかな数値で調整を重ねていきます」と話すのは印刷部の伊藤健一。彼は印刷機オペレーターのスペシャリストだ。機械の大きさとは裏腹に非常に精密な作業を行う。「お客様が納得するまで色を近づけながら合わせていきます。ひとつの色を合わせるのに3時間ほどかかることもあります。リクエストにどれだけ応えられるのかが印刷機オペレーターの腕の見せ所だと思っています。」
写真集や絵画などは忠実な色が求められる。「"もう無理だ"とそこで終わらせるのではなく、とことんクライアントの希望の色までもっていきます。現場で直接お客様と話しをしながらクライアントの求めている色がダイレクトに私たちに伝わりますので、その場でアドバイスや提案もできます。調整が終わったお客様が笑顔で、『すごいきれいになった』『ありがとう』などの言葉をいただくと本当にうれしいです。ネット印刷にはできない当社の強みです。」
プラルトではインキの標準濃度が決められているので、機械の使い方さえ覚えれば誰でも簡単に操作はできる。しかし、その標準濃度の範囲内の数値を管理して色の調整をかけていく技術は習得するまでに3年から5年ほどかかるといわれている。

複雑に絡み合う印刷作業。ちょっとしたミスで大きな事故にもつながる。印刷に携わるオペレーターは常に気を張っているのだ。「水なしインキという難しい作業もありますので、これからも勉強をしていかなければならないですね。インキの性能を100%生かせるようにメンテナンスは欠かせません」と話す彼は、諏訪市で印刷会社に勤め、シルク印刷という技術でプリント基板などを印刷していた。松本市への移住をきっかけにプラルトに入社。新しい技術を一から勉強してきたのだ。「新しいことに取り組む時は、各メーカへの問い合わせや情報収集をしています。そうすることで新たな技術のスキルが身に付いていきます。」

itosan_sagyou.jpg

前向きに仕事に取り組む彼は、オフの日は外出がメインだという。「最近はコロナ禍であまり出歩けないので庭先で炭火を熾(おこ)してサンマを贅沢に味わうのが極上の幸せ」と話す。
「仕事とは"生きること"。仕事は生きるための一部でもあり自分の人生の一部。いい加減に終わらせたくはないです。常に心掛けているのは"細やかさと視野の広さ"。視野を広く持った時に、自分が大事だと思ったところを掘り下げて細かく見ていく。今後はさらに印刷分野の幅を広げ、受注につなげていきたい」

プロフィール

伊藤 健一
所属:印刷部
勤務年数:7年
出身地:諏訪市
好きなこと:コスプレしてサバゲ―/DIY

社員からの声

1人目(制作部製版の男性Kさん)
「現在、伊藤君が機長を務める リスロンS40 という印刷機械は当社のカラー印刷機の主力であり、ジャパンカラー認証や高精細印刷をはじめ、高品質印刷物の大半を世に送り出しています。本紙に転写される印刷の品質の良し悪しは、印刷機のコンデイションをコントロールする印刷オペレーターの技術力で決まると行っても過言ではありません。それらを日々柔軟に対応しているのが伊藤君です。日々の業務の中で印刷技術を追求し、また改善を行いプラルト品質の安定生産に貢献してくれています。」

2人目(印刷部の男性Tさん)
「クライアント立ち合いでの作業が多い、工場の主力機の機長を務めています。お客様と意見交換やアドバイスを密にし、共により良いものを完成させようとする姿勢はリピーターを生む要因でしょう。また、現場の資材管理も兼任している為、外部の取引先との交流も多いのですが、必要以上に親しくなれるのは彼の人柄だと思います。そんな彼のおかげで、いち早く新製品やより良い資材をご紹介いただいています。」