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再現性を追求した複製画とファインアート プリント

2017/07/06

【ぷらり】

この記事はプラルトニュースレター「Purari(ぷらり)」に掲載されている内容からの転載です。紙面でお届けしている人気の「Purari(ぷらり)」をぜひオンラインでもお楽しみください。

美術作品の複製画作成・レプリカ制作(プラルトのデジタルリトグラフ)

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プラルトでは、美術作品などのピエゾグラフ、ジークレー、複製画の制作など、デジタルリトグラフの作成を行っています。デジタルカメラによる撮影やスキャナーによる読み込みで、デジタルデータ化した原画のレタッチを行います。画像色彩補正を行ったうえ、テスト印刷を繰り返し、より再現性の高い印刷台紙を選定しながら高精細RGB出力機でインクジェットプリントを行います。
より原画に近づけるためには、レタッチの技術と印刷台紙のマッチングが必須です。様々な美術作品の色彩補正を行ってきた専門の技術者がレタッチを行い、原画の複製を再現するための印刷台紙の選定とご提案などを通して再現性の高い複製画の作成をサポートいたします。

ピエゾグラフとは

ピエゾグラフとは、写真や絵画、版画といったアートをもとに、筆のタッチや素材感など、作品のあらゆる"質感"を再現するデジタルプリント技法です。スキャニングによって粒子にまで分解された作品データが、使用する用紙(メディア)に最適化され、インクジェットプリンタによって、質感の伴った画像として出力されます。
この技術で実現したインクジェットプリンタの粒子が作り出す質感こそが、既存画像創作技法のリトグラフ、シルクスクリーンやオフセット印刷とはまったく違う結果を生み出します。この質感を伴った画像表現技法を「ピエゾグラフ」といいます。

デジタル技術の最先端でありながら、人の感覚も併せ持つ表現技法を実現

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最先端のプリントテクノロジーとアーカイバルピグメントインク及び多種多彩なメディアの組み合わせにより、質感にあふれ耐久性に優れた作品が生まれます。デジタル画像を色相(H)・明度(V)・彩度(C)の粒子に分解。光と影を操り立体感を認知させる。シャープネスを徹底追求。作者の筆使い、さらには息づかいまで伝わるような作品に仕上げます。
原画の表現を最高品質に実現するこの技法は、ヨーロッパやアメリカを中心に、現在主流のデジタル版画プリンティング技術です。そして、プラルトがデジタル技術で画像を再現する際に最先端技術と同じくらい大切にしているのは、作者を知ること。それは作品の意図を探ること。その時代背景、創作された場所。飾る場所までもが、最高品質の大切な要素となります。

デジタルプリント プラルト伝統印刷技術 =∞

プリンターだけでは表現できないメタリックや色域外の色再現も、ハイビジョン印刷を追求してきたプラルトが60年の歴史を持つ印刷技術と融合させることで、他社の追随を許さないハイレベルな表現で実現します。従来のプリント方式と、プラルトがこだわってきた印刷技術を掛け合わせることで、表現は無限に広がります。
世界でまだ見たことがないような表現を実現するのが私たちの使命です。プラルトはオフセット印刷やUV印刷、シルク印刷のほか、メディア(紙)の開発など+αを常に研究し続けています。これらの研究開発により、作者の世界観を表現する手法を無限に広げることが可能となりました。この無限の表現こそがプラルトファインアートプリントの魅力です。
作品を最高の品質でプリントするためには卓越したスキルが不可欠です。入力データの扱いからメディアに合わせた色コントロール、カラーマネジメント、品質管理、全ての技術で高い社内基準を設けています。そして、最も重要な要素のひとつであるメディアの特徴も熟知が必要となります。メディアの質感や風合い、また色が沈む、光る、にじむ、濁るなど、メディアに合わせた色コントロールを自在に出来るのは60年積み重ねてきた経験があるからです。

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Micro Piezo Technology
これはセイコーエプソン独自のインク吐出技術です。電圧をかけると収縮する「ピエゾ素子」を用いた技術で、通電→振動を1秒間に数万回繰り返すことで微振動を起こし、その圧力の差を利用してインクをノズルに引き込んで飛ばす仕組みです。電圧の制御によってピエゾ素子の歪みの大きさを調整して、インク滴のサイズを適切にコントロールできるマルチサイズドットテクノロジーにより、高画質を実現しています。


複製画とオフセット印刷の違い

(こちらの画像はイメージになります。印刷版Purariには見本が添付されています)

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複製画作品の紹介 「十二支の寅」

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Artist profile
Mon Koutaro Ooyama
1979年生まれ。大阪と東京を拠点に活動しているアーティスト。壁画・ライブペイント・イラストレーションや、アートプロジェクトの企画・監修・演出など。これまでに、Facebook Japan本社の壁画、NIKE本社の壁画、アートプロジェクト#BCTIONの企画・監修、ライブペイントデュオDOPPELの活動、などが挙げられる。また、Yabugarashi 名義でトラック制作やDJなど音楽活動も行う。

Website : www.mon.ooo
Instagram : mondotooo
Soundcloud : yabugarashi

立体物のリアルなスキャンを実現させるためにスキャメラを採用しています

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デジタルカメラの撮影はある1点にしかピントが合わないのに対し、スキャメラは被写体全体にピントが合うので、物体をより立体的に表現できるのが最大の特長です。
光沢や反射のある面のみならず、ザラザラや凹凸のある面でも、表面の陰影が織りなす微妙なニュアンスをそのままに、実物の持つ手触りや質感を再現します。
さらに、スキャンされた画像を複製画を手掛けるスタッフが緻密に補正し、よりリアルに、まるで浮き出ているかのような仕上がりに変えていきます。

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