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「束間(つかま)の湯」ってどこにあるの? 松本市の温泉ルーツを訪ねて
2017/01/10
【ぷらり】
この記事はプラルトニュースレター「Purari(ぷらり)」に掲載されている内容からの転載です。紙面でお届けしている人気の「Purari(ぷらり)」をぜひオンラインでもお楽しみください。
長野県歌「信濃の国」に「筑摩の湯」という歌詞が。
温泉好きのプラルト社員が前から気になっていたこと...。
それは長野県歌「信濃の国」にも歌われている「筑摩の湯」というのは、いったいどこの温泉のことなのか?
ひょっとして松本市の筑摩と関係があるのか?今回はそんな疑問のこたえを探しに、松本市内の温泉を調べてみました!
松本の歴史といえばこの人 !
松本の歴史といえばこの人 !
「歩く松本市史」松本市文書館の小松芳郎さんにお話を伺いました。
小松さんから紹介していただいた文献「善光寺名所図会巻之一」。
見開きで当時の温泉の様子が紹介されています。
<小松さんより>
「筑摩の湯」これは「つかまのゆ」と読みます。文字は「束間」とも書きます。
「浅間温泉説」と「美ヶ原温泉説」の2つの説がありますよ。
実際に温泉を訪ねてみてはどうですか?
ということで、実際に浅間温泉と美ヶ原温泉を訪ねてみることにしました!
温泉マップ
実際に訪れた温泉のマップはこちら!
浅間温泉で4つ、美ヶ原温泉で2つの温泉を実際にプラルト社員が訪れレポートします。
まずは浅間温泉へGO!
「梅の湯班」と「和泉荘班」の2組に分かれてまずは浅間温泉へ。
松本駅から車で約20分。温泉宿ならではの、趣のあるものをいくつか発見。味のある看板をくぐり...
味のある温泉街の路地をてくてく。
1.梅の湯さん
創業時(元禄時代)から掲げる看板。
松本市「都市 景観賞」受賞の風情のある数寄屋造り
梅の湯さん
松本市浅間温泉3-4-16
tel 0263-46-0345
明治29年に登山家ウォルターウエストンここに泊まりました。
2.和泉(いずみ)荘さん
浅間温泉の中心にたたずみ、大正浪漫の雰囲気を味わえる
和泉(いずみ)荘さん
松本市浅間温泉1丁目29-9
tel 0263-46-2323
入浴後、浴衣でのんびり。
3.ホットプラザ浅間さん
サウナ、水風呂、広い休憩所など設備が充実
ホットプラザ浅間さん
松本市浅間温泉3-16-3
tel 0263-46-6278
浅間温泉で日帰り入浴、といえばここです。24時までの営業なので、会社帰りにも寄れます。
4.枇杷(びわ)の湯さん
松本城主の湯
枇杷(びわ)の湯さん
松本城のお殿様が開いた湯。歴史を感じさせるものを枇杷の湯さんで見つけました。
写真右/湯銭帳(ゆせんちょう)
家老の名前と金額が記されています。
写真左/殿の湯に残る裃(かみしも)
枇杷の湯に今も残る裃。湯守は代々引き継がれ、現在の湯守の小口毅さんは17代目です。
続いて美ヶ原温泉へ!
5.ホテル翔峰さん
全てのお部屋から北アルプスが見渡せる、松本の観光に最適
ホテル翔峰さん
松本市里山辺527 tel 0263-38-7755
6.旅館すぎもとさん
「束間の湯」の源泉の看板をすぎもとさんで発見!
個性溢れる民芸調の館でのんびりと
旅館すぎもとさん
松本市里山辺451-7
tel 0263-32-3379
看板のあかりがあたたかく迎えてくれます。
まとめ
長野県民なら誰もが知っているであろう県歌「信濃の国」。
この歌詞に登場する「筑摩の湯」というのは、いったいどこの温泉のことなのか?
はっきりした答えはわかりませんでしたが、これには諸説あり「浅間温泉説」と「美ヶ原温泉説」があるとのことでした。
それでも、その答えを探しに実際にいくつかの温泉を訪れ、美ヶ原温泉の「旅館すぎもとさん」で「束間(つかま)の湯」の看板を発見することができた時はちょっと嬉しかったです。こんな風に実際の歴史に触れながら温泉を巡るのも、ひとつの「松本の冬の楽しみ方」なのかもしれませんね。ありがとうございました。
また、今回取材にいった温泉はどれもおすすめの温泉ばかりですので、よろしければぜひ皆様もお出かけください!